WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』
これは、僕の生きてきた証。
自信をなくして勇気が出なくなったとき『自信って自分を信じること』何回も自分に言い聞かせた。
あれは自分に向けた言葉。旅によって自分の生きる場所を小さいながらに見いだしてきた。
いろんなことがあった。楽しいことだって、受け入れがたいことも。
でも旅は僕を救ってくれた。僕の写真と言葉で大切に、勇気づけられると言ってくれる人がいるなら、
僕はあなたにこころを込めた贈り物をしたいと思います。
WEB STORE『旅写真と僕を支えてくれた言葉たち』(https://tabi-photo.stores.jp/#!/)にて、旅で見つけた宝物のメッセージポストカード、販売中。

2014年9月23日火曜日

豚売りのおばあちゃんと陽気なおじちゃん〜ラオス パクセーで豚と記念撮影




宿から、メコン川沿いを歩きパクセーの中心街に向かった。

5kmほどだろうか。

市場が近づいてくると、おばあちゃんが豚を売っていた。

市場にはいろんなものが売っているが、本当に活きがいい・・・・





豚を連れていた陽気なおじちゃん。



陽気なおじちゃんを写真に撮ってから、豚さんと写真とってもらえることになった。
トラックにのって豚と写真を撮る・・・・



 怖がらせてしまったようです・・・・


豚さん、二匹そろって最大限に荷台の端によって二匹重なり合ってました・・・・ごめんなさい。


ドンデットの飼い豚とは仲良くできたけど、彼女たちはだめそうです・・・
おじちゃんはまったく大丈夫だったけど・・人見知りかな。ちょっとかわいくて笑ってしまいました。

旅歩家 HIROSHI KIKUCHI

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ローティー職人万歳〜ラオス、パクセー。夕暮れと移動遊園地?


ラオス、パクセー。


日が落ちてきた。

雨期だからか、雲が本当に多くて幻想的だ。
ラオス人の子供たちの遊び場。唐突にこんなものが見えたので面食らう。
メリーゴーランド等もあって、ちょっとした移動遊園地のような雰囲気。




僕も遊びたくなったので、射的をやる。5発だ。
こつを教えてもらいながらも、全部はずれ。

悔しかったけど、細かなお札がなかったので諦めた。


日が暮れると、街の中心近くでもほぼ真っ暗。

そんな中、僕の大好きなローティー屋の周りに人が集まっている。
ローティとは、アジア版のクレープとでも言おうか、ラオス、タイ、ミャンマーでも見た。その場所、そのお店ごとに違う。たいていその周りには何人かの人が出来上がるのを待っている。

ここのローティーはぎとぎと甘々で僕好み!

指を一つあげて、


一つお願い!

ジェスチャーする。

おじちゃんは黙って小さくうなずいてくれた。

しばらくして、何かを聞いているが何を言っているのかわからない。

とりあえず、中に何を入れるのか、卵は何個入れるのか(ここは中にさらに卵を落としてくれる!!!)ということは隣の同い年ぐらいの彼を通して何となくわかった。

できるだけ簡単なラオス語で伝えようとしてくれるも、ほとんどわからない。
それでもかなり優しくてあたたかな話し方のラオス語ででいろいろと教えようとしてくれる。笑顔が素敵だ。


僕のローティには卵が二つ、練乳がたっぷり入った。
僕は、卵を二つ入れることにした。





みんな自分のローティのできていく様を静かに見守っている。
さっきのお兄ちゃん。

いろいろ話したけど、ほとんど通じ合えないままでも最後まで笑顔。


カプチャイ ライライ!!


最大限にありがとうを伝え彼は先にバイクで帰っていった。


このお姉さんたち、よく笑う。それにこの三人よく似てる。

でも、ローティ屋の男二人は、にやりともしない。それがまた素敵。
ローティ職人万歳。




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2014年9月20日土曜日

その投げやりな言葉の裏に大きなエネルギーが秘められている〜生きたい、僕が僕である理由



死にたい。

そう思うことってありますか?
僕はあります。いや、正確にはありました、なのかもしれない。
なぜそんなふうに思ってしまうのでしょうか。

僕の場合ですが、僕が僕である理由、意義、意味のなさを強く感じてしまうからです。

僕なんか僕なんか僕なんか・・・・

こんなはずじゃなかった。こうしたかった。でも自分が出せない。うまく行かない。悩んだ果て、ついにこの言葉が出ます

死にたい


僕はその言葉の本当の意味を教えてくれる人に20歳の時に出会いました。

自分に自信もなくて、何もしていないのにどん底だと思い込み
そこから這い上がることなんかできない、そんなふうに感じた。
そして大切な人との別れもあった。それによる強烈な喪失感。
それらにに絶望して、どうしようもなくて。
そして、力のやり場はなく、そんな言葉が出てしまう。

死にたい。

でも、あの時あの人はこういった。

それは生きたい、そう思うことの裏返し。
死にたいんじゃない。

自分らしく生きたい、少なくともそう生きようとしている。
そうでなければそんな言葉は出てこない。

それができないからこその言葉なんだと気づかせてくれた。

それからの僕は、死にたい、そう思うことは、僕の生きるエネルギーなんだ。
そう思うことにした。


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2014年9月19日金曜日

初めての南アルプスは仙丈ヶ岳。〜甲府から北沢峠までのバス、長衛小屋テント場の情報





9・14 2014

去年から何度となく行こうとしていた仙丈ヶ岳。
やっと、行くことができた。仕事を終え終電で甲府に向かった。



深夜4時にもなっていないころ、甲府駅のベンチでシュラフにくるまりながら爆睡していた僕もあまりの騒がしさに目を覚ます。

聞こえてくる甲高い声が耳に障りつつも、ぼーっとしながら目を覚ました。気づくと、明らかに登山客ではないおばちゃまたちが続々と僕の寝ているベンチの周りに集合している。なにかのツアー客なのだとおもう。

暗がりの中、シュラフにくるまり眠さで消え入りそうな僕の存在は何人かのおばちゃまをひどく驚かせた笑


広河原?あっちだよ。バック置いて順番とってください、と。
バス会社の人だった。

まだ夢うつつの僕に、眠そうだね、そう笑って彼は去っていった。

甲府駅始発のバスは4時35分。広河原行だ。

もう既にかなりバックパックがバス停前に並んでいる。
どうやら寝てる場合でもなかった?ま、いい。

初めての南アルプス、仙丈ヶ岳。

比較的穏やかな山容でアルプスの女王と言われ、危険箇所も少ないので初心者でも登りやすい。ということで、初めての南アルプスは仙丈ヶ岳に決めた。しかも、3000m峰。そりゃ、テンションもあがる。

登山口は北沢峠。

甲府駅から広河原まで行き、そこからまた北沢峠までバスに乗る。

所要時時間は広河原までが約2時間。
バスは揺れる揺れる。ここはカンボジアか!と突っ込みながら爆睡。

広河原から北沢峠までが約30分。

山梨交通HP 甲府駅〜広河原〜北沢峠 バス運行情報

本当は、広河原発6時50分北沢峠行のバスに乗るつもりだったが、やっぱり2時間爆睡だったのでここでもまた夢うつつ・・・次のバスがすぐあったのでセーフ!

北沢峠についたのは八時前。

徒歩5分ほどの長衛小屋で受付を済ませ、テント設営。

なんだかんだ歩き出したのは9時になってしまった。

長衛小屋のテント場

収容規模 100張
一張 500円

北沢峠から徒歩5分ほど。
きれいなトイレも完備されている。
水場もあり、南アルプスの天然水がたっぷり汲める。

詳しい長衛小屋の情報


旅歩家 HIROSHI KIKUCHI

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2014年9月11日木曜日

パクセーの風景。ツンデレな釣り人とタラートダオファン(市場)〜ラオス パ クセー旅日記



宿に荷物を置いて、歩いた。

歩いて歩いて歩く。


井戸とも言えないような井戸で姉弟が釣りをしていた。
お姉ちゃんはなんともクールで僕が

フィッシング?

と聞くとさっと横目で僕を見ただけ。表情は変えない。


写真を撮らせてというと、弟は無邪気によってきたが、彼女はずっと釣り竿の先を見ている。僕が話しかけて邪魔をしたからだろう。立ち上がり、弟を連れ、手には金魚すくいでもらうような袋もって、そこには淀んだ水、それからたぶん魚が入っていたのだろう。お姉ちゃんは僕をちらっと見たが、背を向け家に帰っていた。



市場に行き、
ぐるぐる歩いた











市場にはいろんなものがうっている。




果物や野菜はもちろん、ブタの頭やカエル、小さいかに、虫、魚。
食堂まである。日用品だって。場所によっは、にわとりやブタだって生きたまま売っている。





いろんな人で賑わう市場歩きは楽しいものですね。
まだまだ歩きます。



2014年9月8日月曜日

早朝、雨の匂い。緑の匂い。幻想的な風景が広がっていた〜鎌倉、逗子。


鎌倉駅 小坪階段口 名越切通 逗子ハイランド パノラマ台(関東富士見100景) 逗子清寿苑の横道 久木大池 逗子清寿苑 坂上バス停


鎌倉まで終電で向かった。

マクドナルドで少し休んで、早朝に歩き出そうと思っていた。

ところがマクドナルドは臨時閉店。
しょうがないので、お酒とつまみとちょっとしたご飯を買ってバス停のベンチで少しゆっくりした。
そのままそこで仮眠を取ってもっと早く出るつもりだったが、少し朝寝坊。5時前に行動開始。

雨は、少しパラパラとふる程度で、山道に入るとほとんど気にならないぐらい。


本当に幻想的だった。






名越切通しは閉鎖中。



関東富士見百景
逗子ハイランドのパノラマ台

今日は雨なので、


残念ながら富士山は見えませんが、幻想的。

ここまでは、良かったのですが、この先です。
逗子ハイランドの住宅を抜け、清寿園という老人ホームの横を抜けます。

朝比奈切通しというところまで行きたかったのですが、途中で道を間違えてしまいました。

しかも、ほとんど人が通った気配がないところが多く、三歩歩けば蜘蛛の巣に当たる…ような感じ。何度も蜘蛛の巣が口に入り、髪の毛にへばりつき…。

その上、道も間違える。気持ちが上がらず、下ることにしました。

7時過ぎには、坂上のバス停に。本日の山は終わりです。

一番行きたかった朝比奈切通しは前に行ったことがあって、素敵なところだとおもったのでまた行きたかったのですが、また今度です。






ラオス パクセー到着。旅の醍醐味。

バスの窓から外を見ると、たくさんの人が集まってきた。それも走って。
パクセーについたんだ。大通り沿いのちょっとした建物にバスが横付けされた。

パクセーセントラル??
何人ものバイタク?のお兄さんたちに言われる。

覚悟していたけどやっぱりうざい。

当然のようにこっちこっちといって僕を誘導しようとする。
油断してたらそれが当然かと思って、ついうっかりバイタクに乗ってしまう。そういう何もわからないだろうという弱みに付け込んで、姑息な手段を使う人って、本当に腹が立つ。時に許せないぐらいのこともあるけど、そんなの平気って笑い飛ばせるぐらいの大きな器が欲しい。そんな出会いがたくさんあるのも旅。


僕の華麗なるスルーをよそに、彼は僕に話し続ける。

街まで5キロもある、歩きじゃ遠すぎるって。

バスから出されたバックパックを無理やり持ってバイクに乗せようとするが、そんなことはさせない。一応、社交辞令で値段を聞いてみる。


はっきりその金額は覚えてないけど、その距離でその額は出せない、なめてる。やっぱりそう思った。

歩いてくよ
OK、OK

そういいながら彼を見もせずに僕は彼を引き離した。途中までは何か話しかけながらついてきたが、諦めたようだった。

OKといったものの方向すらわからない。とりあえず僕は、ほかのバイタクが進んだ方向に進んだ。やっぱり30分も歩くとセントラルっぽい雰囲気になってきた。ソンテウ(乗り合いバス)がマーケットの一角でたくさん止まっている。なんだ5キロもないじゃんか。

途中で、銀行で両替をした。銀行員同士ふざけ合って遊んでる。
その一人、イケメン風の行員が話しかけてきた。

MAY I HELP YOU???

僕が両替だというと、カウンターの番号を教えてくれた。
彼のこと何となく、苦手なタイプだなと思った。

しばらくして、手続きを待っているとその彼がもう一度話しかけてきた。

SIR!!!!   銀行内では帽子はお取りください!
ルールですから。。

普通の帽子だよ?????????

子供みたいに女の子追っかけて、大きな声で笑い合い、じゃれ合って遊んでるくせして、小さいこと気にすんなよ!と、思ったた。それに、女の子と楽しそうに遊んでたってうらやましくなんかない。やたらのんびりしているラオスでそんなこと言われるのも癪だった。でも僕も30歳、大人だ。

にっこりわらって

oops sorry!


旅の醍醐味。宿探しだ。

今回はガイドブックはない。だから、勘で歩いて、ゲストハウスやホテルという文字を探しては飛び込んだ。

部屋を見ては値段を聞いた。

どこかしらいい!と思えるところで泊まりたいし、何よりこの飛び込んで部屋を見せてもらって、ホテルの人とコミニュケーションとって、そんなことがすごく好きだった。

僕は炎天下を3時間ほど歩くことになった。
もちろん市場や好きなところを見て回ったり休憩もしながらの時間だけど化繊シャツはビッショリ。

そんなに歩き回っておきながら、結局最初のところに戻った。




最初の若いお母さんではなく、今度は気弱で頑固そうなおじさんが迎えてくれる。

ここに決めたのは、最初に出会ったそこの子供が、リズムに乗ってワンハンドレッドタウザンド〜と歌って迎えてくれた。
お母さんの真似なんだろう。ほかに姉妹と犬がいた。かわいらしい家族だな、あそこならいいか、楽しそうだと思ったからそこへ戻った。

気弱頑固親父にさっき安くしてくれると言ってたんだけど。と一応言ってみる。
『NO』
何を言っても無駄そうだった。

結局僕は、こうやって人と関わることが好きなんだと思う。人との関わりを求めている。
人と関わることが大嫌いだと思っていた僕が、こうやって苦手だと思っていたことが大好きだと気づいていく。そのきっかけが旅だった。

人が好きだから、旅が好きなんだ。

人と関わるのは下手です。
きっと上手に表現できないかもしれないけど、僕と出会ってくれているみんなのこと、僕はすごく好きです。

ありがとう。



























2014年9月5日金曜日

すこしだけ憂鬱な朝

3時前に起きた。おはようございます。仕事帰ってから、ばったり。ご飯たべて気づいたら寝てしまったようだった。なんだか、最近そんなことが多い。いつもなら二度寝するところを、何回目かのエリザベスタウンを見て、この映画にでてくるクレアって素敵だよなぁ、なんて、おもいつつ、鍋に残っているビーフシチューを食べる。シャワー浴びて、支度早めにして、仕事前にマックでコーヒーでも飲みに行くか。なんて、思ってる金曜の朝。

2014年9月1日月曜日

番外編 旅を快適にしてくれるエアプレイン デルタ航空





今回のラオスへの旅で利用したのは、デルタ航空。
とにかくすごくよかったです!

僕は今まで東南アジアまで安いという理由で中国系エアラインを使うことが多かったですが、今回はちょっと手配が遅かったという理由でデルタ航空が最安になりました。

たしかに中国系もいいんですが、こういうのに乗ってしまうとまたデルタのりたいななんて思ってしまいます。

僕は国際線の飛行機は6年ぶり ぐらいだし、最近の国際線では常識なのかもしれませんが、僕的にすごく感動したポイントをいくつか。

機内食がおいしい!!!

某中国系エアラインだと、う、ううっ・・・・ということもあり残すか葛藤しながら食べたことも一度ではないので・・(好みだとは思いますが)、期待していなかったので余計に感動です!しかも食後のデザートにはスーパーカップが出てきた。満足!


パスタ or ポークカツ丼?
と言われ、カツ丼???と思い、ついこちらに…(行きの便)

朝食はめちゃくちゃうまかった!オムレツ好きの僕はもうがっつきました!(バンコク早朝発便での朝食)

おやつのスーパーカップ


USBが各席についていて、スマホの充電ができる!
iPhoneもサブのカメラの役割を持たせていたので、すこしでも電池を減らしたくなかった僕にはすごく嬉しかった!


映画や音楽など機内エンターテイメントが充実!

むかーしむかし、ANAやノースウェスト(現デルタ航空)にのった時はあったので、あるのが当然かと思っていましたが、その後の某中国系エアライン搭乗の際はなくて残念でした。楽しみにしていたので。
どうやらデルタ航空は来ないエンターテイメントに力を入れているらしいです。そんな今回は、今さらですがアナと雪の女王やスパイダーマン2など数本を見ました。




久々の空の旅は快適に過ごすことができました!








旅支度〜バンコク カオサン。陸路でラオスを目指す旅日記


カオサン。



旅行者の街。ここからたくさんの人たちがいろんなところへと旅立って行く、それがカオサン。僕は何度かの東南アジア旅行は、起点か終点はここカオサンだった。なので、何度となく僕はこの街を訪れている。

懐かしい。僕は一番にぎやかなところを避けて、寺裏の方からチャオプラヤ川のの方向に向かう。いろんな思い出が蘇ってくる。

高熱でバンコクで入院し、退院してからここぞとばかりに泊まった中級のプール付きホテル。暑くて暑くて、へばった時によく来ていたカフェ。レートが一番よかった両替商。上手なマッサージ店。どもって迷惑そうにされて嫌な想いをしたネットカフェ。




遅めの朝食は、カオパット屋。前にも来たことがあったが、僕はここのカオパットクン(海老チャーハン)とそこのおばちゃんが大好きだった。

おいしかった。でもなんか違った。おばちゃんはいなかった。



チャオプラヤ川沿いの公園。このベンチに座って、しばらく旅をともにした韓国人カップルといろんな話をした。将来のこととか、日本語の恋と愛の違いの話、とか。そんなことをあつく話していたけど、なんだか懐かしい。



ボートに乗り適当なところまで行って降りた。
ボートを下りるとすぐにローティー屋が。いろんなところで出会うこのアジアンクレープ。形態もお店ごと違うし、それぞれ職人技を持ち、たいていのところはそこに人が集まっている。作るのに時間がかかるので、買いたい人はその周りで待つことになる。その手技を見ながら僕らは待つ。なんだか人のあったかさがある気がして僕はローティーが大好きだ。

その日の夜行バスだったので、荷物はどこにも預けず、バックパックを背負ったまま僕は路地の入り組んだ街を練り歩き、鳩の密集するお寺に行ったり、喉が渇くと、コーラを買って飲んだ。なんだか疲れていたようだった。ほとんど寝ていないんだと思った。カオサンに戻り、旅支度を整える意味も込め髪をバッサリ切りった。





それから大好きなタイマッサージをすることにした。マッサージ師と、たわいもない話をしながら、ウトウト。


そんなことが終わる頃には少し暗くなり、カオサンにあるお寺に行った。
ワット・チャナソンクラームという旅行者こそ多くないものの地元のタイ人が多く訪れ、大切にされているお寺。カオサンにくるとここに来て、座って、タイの礼儀に従い3回お辞儀をし、しばらくそこで目をつむって過させてもらう。お祈りをしているのを見て、感じて、一緒の時を過ごすのが好きだ。なんともいえないリフレッシュのとき。


男性の僧しかいないイメージなのに、なぜか女性がお祈りをしていた。なんでなのか聞きたい、そう思ったが自分で想像してみるにとどめた。お経を歌のように歌い、心地よくてずっとそこに座って過ごした。



もうそろそろバスの時間だ。早めに出ようとしたが僕は出れなかった。あまりに居心地がよすぎた。それから15分ぐらい経ち葛藤の末に僕はバスターミナルまでのバスを探し始めた。

タイのバスは時刻表がない。適当だ。そういうときに限ってバスがこない。だんだんイライラしてくる。だいぶ別のバスをやり過ごした。時間的にもう間に合わないかもとおもうギリギリのタイミングまで待った。もう限界なので、タクシーで行くことにした。時間もなかったので値段交渉もそこそこに、タクシーに乗り込んだ。

運転手にバスの時間を伝え、切羽詰まった様子で

OK マイ?(だいじょうぶ??)

オーケーオーケー!

と、いって飛ばしてくれた。

おかげで、ほんのすこしだけ余裕を持ってバスターミナルについた。いよいよラオスだ。

長旅に備え、急いでご飯を食べ、飲み物を買いバスに乗った。急いで何も聞かず、これ!といって頼んだご飯。辛すぎて、下痢しそう…強い意思と、食べ切るんだという信念を持って、全て食べ切る。下痢にもならなかった。



隣の席に座っていたのは怖そうなお兄さん。ずっと誰かと電話している。バスの乗務員に誘導され、彼の奥の窓際の席に僕は座った。何かわからなくても彼には聞きにくいなぁ・・・とぶつぶつ。

ともかくバスは走り出した。